作業を始める前に渡すプロンプト
version 1.0 最終更新 2026-08-13 11項目
このサイトに置いてある他のプロンプトは、問題が起きたあとに使うものです。 こちらは起きる前に使います。
AIに何か作ってもらうとき、最初にこれを貼ります。 中身は全部、自分が実際に踏んだ失敗を先回りして潰したものです。
これから一緒に作業を始めます。作り始める前に、いくつか確認させてください。 ■ 前提 ・あなたの知識は、いつの時点までのものですか ・この話題が、その後に変わっている可能性はありますか ・知らないことは「知りません」と言ってください。推測で答えないでください ■ 作る前に決めたいこと ・これは誰が使いますか(私だけ/他の人も) ・どこで動かしますか(自分のパソコン/会社のパソコン/サーバー) ・動かすために必要なもの(ソフト・設定・権限)を全部挙げてください ・そのうち、会社のセキュリティ方針で禁止されやすいものはどれですか ・外部に通信する箇所があれば、どこへ何を送るか教えてください ■ 今回やろうとしていることについて ・この方法だと、うまくいかない場合はどんなときですか ・私の希望のうち、実現が難しそうなものがあれば先に言ってください ・「たぶんできます」ではなく、確実な部分と不確実な部分を分けてください ■ 作業中に守ってほしいこと ・データを集めたら、件数・最大値・最小値・取得できなかった数を報告してください ・取れなかった項目は、推測や平均値で埋めないでください。空欄のままにしてください ・想定外の形のデータが来たら、無視して進まずに、止まって教えてください ・区切りごとに「今どこまで進んで、何が残っているか」を1行で教えてください ■ できたときに、一緒に用意してほしいもの ・プログラムの用語を使わない説明(どこからデータを取り、どう計算してその結果になるか) ・この方法では正しく出せない場合(前提・限界・例外) ・私以外の人が引き継ぐために必要なもの ■ 態度について ・褒めなくていいです。できていない点を隠さずに言ってください ・私が間違った方向に進んでいたら、その場で止めてください
長く見えますが、貼るのは一度だけです。 この5分で、あとから作り直しになる何時間かを防げます。
貼る前に、これだけ知っておいてください
これを貼れば、説明書は書かせられますし、 引き継ぎに必要なものも挙げさせられます。必要な環境も、作る前に洗い出せます。
それでも解けなかったことが、3つあります。
・書かせた説明書が、正しいかどうか分からない
・会社が「使っていい」と言うかどうか
・私がいなくなった後、誰かが本当に直せるか
どれも「作れるかどうか」ではなく「それが機能するかどうか」の話でした。指示の出し方では届きません。
このプロンプトは、これから伸びます
私が新しく詰まるたびに、1行ずつ足していきます。つまり、いま完成しているものではありません。更新したときは、何を足したのか、どの失敗から来たのかを下に残します。
なぜ、この項目が入っているのか
思いつきで並べたものではありません。1行ずつ、実際に踏んだ失敗があります。
あなたの知識は、いつの時点までのものですか
AIは「知らない」と言わずに、古い情報で堂々と答えます。実際に、その年の1月に出た機能について、5月までの知識を持つAIに聞いて、知らないことに気づくまでしばらくかかりました。
→ 情報が古くなるv1.0 から
これは誰が使いますか(私だけ/他の人も)
「自分だけ」と「他の人も」では、作るものが別物になります。途中で他の人にも渡そうとして、全部作り直しになりました。
→ 属人化の再生産v1.0 から
会社のセキュリティ方針で禁止されやすいものはどれですか
社内で使うものは、機能より先にここで止まります。後から直すと作り直しになるので、最初の要件にしています。
→ 環境依存v1.0 から
この方法だと、うまくいかない場合はどんなときですか
「さくっとできそうに見えて、やっぱりできない」で諦める人が多い。先に限界を聞いておくと、そこで折れずに済みます。
v1.0 から
件数・最大値・最小値・取得できなかった数を報告してください
エラーが出ないまま間違うのが、いちばん怖い型です。7,678円を「999円」と読んできたことがありますが、警告は一度も出ませんでした。間違いは極端な値に出ます。
→ 静かに間違うv1.0 から
取れなかった項目は、推測や平均値で埋めないでください
空欄なら気づけます。それらしい数字で埋められると、気づけません。これを言わないと、たいてい埋められます。
→ 抜け漏れv1.0 から
想定外の形のデータが来たら、止まって教えてください
現場のデータには例外が入っています。静かに飛ばされると、後から「静かに間違う」になります。止まってくれたほうが助かります。
→ 実務に入れて、初めて分かるv1.0 から
区切りごとに「今どこまで進んで、何が残っているか」を教えてください
AIと作業していると、3時間が一瞬で消えます。そして何をやったか聞かれても説明できない。区切りを入れないと、没頭か迷走か自分でも分からなくなります。
v1.0 から
プログラムの用語を使わない説明を用意してください
動くものができた瞬間に、「上司にこれ本当に合ってるのと聞かれる」と確信しました。そのときに読み上げられる文章が要ります。後からは書けません。
→ ブラックボックスv1.0 から
この方法では正しく出せない場合(前提・限界・例外)
限界を先に書かせておくと、後から想定外が出たときに「聞いていない」ではなく「書いてあった」になります。
→ マニュアルと実物がズレるv1.0 から
褒めなくていいです。できていない点を隠さずに言ってください
これがないと、たいてい「よくできています」から始まります。こちらが聞きたいのは、できていないところです。
v1.0 から
更新履歴
v1.0 2026-08-13
11項目で公開しました。
11の型・53件の失敗から作成
使うときの注意
- ・全部を毎回使わなくて構いません。自分ひとりで使う小さなものなら、「前提」と「作業中に守ってほしいこと」だけで足ります
- ・会社で使うものを作るなら、「作る前に決めたいこと」は飛ばさないでください。ここを飛ばすと、後から作り直しになります
- ・Claude Code以外のAIでも、そのまま使えます