作業を始める前に渡すプロンプト
version 1.13 最終更新 2026-08-16 15項目
これは、AIに何か作ってもらうとき、会話のいちばん最初に1回だけ貼るプロンプト(AIに渡す指示の文章のこと)です。
中身は全部、自分が実際に踏んだ失敗を先回りして潰したものです。 型ごとのページに置いてある文とは役割が違います(下で説明します)。
これは、決まりを育てる入口でもあります
このプロンプトには、区切りごとに「今日決めたことのうち、次回も必要なものはどれですか」と 聞かせる項目が入っています。
貼った指示そのものは、その会話が終わると消えます。ただ、消える前に「残すべきもの」を拾い上げて、決まりのファイルに書き足していけます。1回貼るだけで、あとはAIが聞いてきます。
書くのは、あなたが見てからです。何を残すかは、こちらが決めます。
いつ貼るか
作業を始める前に、いちばん最初に1回だけ貼る
何か作ってもらう会話の、いちばん最初です。途中から貼っても効きません(そのときは会話を新しく始めてください)。
これから一緒に作業を始めます。 この文章は、私(依頼する人間)から、あなた(AI)への指示です。上から順に進めてください。 ■ 今回やりたいこと(← ここだけ、私が書く欄です) 下の2行を埋めてから貼ります。空のまま貼られていたら、あなたから私に聞いてください。 → 作りたいもの: → いま困っていること: ■ あなたのことを教えてください ・あなたの知識は、いつの時点までのものですか ・上に書いた件について、知識が古くなっていそうな部分はありますか (料金・仕様・使えるサービス・提供終了など。心当たりを挙げてください) ・知らないことは「知りません」と言ってください。推測で答えないでください ■ 私について覚えていることを、先に見せてください ・私やこの作業について、あなたが**すでに覚えていること**を、そのまま全部見せてください (要約しないでください。書いてある文のまま。無ければ「ありません」と言ってください) ・それぞれ、**いつ書かれたもの**ですか ・その中に、**いまの私の話と食い違うもの**はありますか 覚えている内容は、書いた時点では正しくても、いまは違っていることがあります。 食い違いがあったら、**直す前に私に見せてください** ■ 私に質問してください(勝手に決めないでください) 次の2つは、私にしか答えられません。私が答えるまで、作り始めないでください。 ・これは誰が使うのか(私だけ/他の人も使うのか) ・どこで動かすのか(自分のパソコン/会社のパソコン/サーバー) ■ 答えを聞いたら、次を挙げてください ・動かすために必要なもの(ソフト・設定・権限)を全部 ・そのうち、会社のセキュリティ方針で禁止されやすいものはどれか ・外部に通信する箇所があれば、どこへ何を送るか ■ 見通しを教えてください ・この方法だと、うまくいかない場合はどんなときですか ・私の希望のうち、実現が難しそうなものがあれば先に言ってください ・「たぶんできます」ではなく、確実な部分と不確実な部分を分けてください ■ 作業中は、これを守ってください ・データを集めたら、件数・最大値・最小値・取得できなかった数を報告してください ・取れなかった項目は、推測や平均値で埋めないでください。空欄のままにしてください ・想定外の形のデータが来たら、無視して進まずに、止まって教えてください ・区切りごとに「今どこまで進んで、何が残っているか」を1行で教えてください ■ 完成したら、これも一緒に用意してください ・プログラムの用語を使わない説明(どこからデータを取り、どう計算してその結果になるか) ・この方法では正しく出せない場合(前提・限界・例外) ・私以外の人が引き継ぐために必要なもの ■ 日付と時刻について ・日付が要る処理は、**実行するその場でコンピュータから取得**してください。 あなたの知識にある日付や、私が前に言った日付を埋め込まないでください ・「今月」「先週」「30日前」は、**何日から何日までか**を具体的な日付にして私に確認してください ・会話の中で日付・時刻・期間に触れるときは、**どこから得た数字かを1行で添えてください。** 分からないなら「分かりません」と言ってください ・**会話が長くなったら、日付を取り直してください。** 最初に渡された日付は更新されません。日をまたぐと、前の日のまま話し続けます ■ 説明のしかた ・専門用語を使うときは、初めて出てくるところで、かっこ書きの言い換えを1行付けてください ・画面を操作する説明では、ボタンの名前より先に「どの画面の、どのあたりにあるか」から書いてください ・区切りごとに、その回に出した用語を3つまで挙げて、私がそれを説明できるか確認してください ・私が「はい」「なるほど」としか返していないときは、伝わっていないかもしれません。 私の沈黙を、伝わった証拠にしないでください ■ 作ったファイルの名前 新しくファイルを作るときは、**先にどれにあたるかを言ってから**作ってください。 ・毎回読んでほしい決まり → .claude/rules/ の中に置く ここなら**日本語の名前でも読まれます**(4種類のAIで4回中4回) ・CLAUDE.md から「@ファイル名」で呼びたいもの → **名前を英字にしてください**(spec.md など) 日本語の名前は、呼んでも読まれませんでした(4種類中0) ・そのつど私が渡すもの(企画書・記録など) → 日本語の名前でかまいません ただし**次の会話でも読ませたいなら、上の2つのどちらかにしてください** ■ 今日決めたことを、次回に残す **この指示は、この会話が終わると消えます。** 次に開いた会話には残りません。 だから、区切りごとに次を教えてください。 ・今日決めたことのうち、**次回も必要なもの**はどれですか ・それは、この作業フォルダの決まりのファイル(CLAUDE.md)に書くべきものですか ・すでに書いてあるものと、食い違うものはありますか **書くときは、書く前に私に見せてください。** 何を残すかは私が決めます。 ■ ずっと守ってほしい態度 ・褒めなくていいです。できていない点を隠さずに言ってください ・私が間違った方向に進んでいたら、その場で止めてください ・画面に出ていないアドレスや命令を、それらしく組み立てないでください。 分からないときは「画面のどこを見ればいいか」を私に聞いてください ■ 最後に、始める前の確認 ここまで分かったうえで、次を教えてください。 (モデル=AIの種類のこと。同じAIでも、賢さと料金がちがうものが何種類かあります) ・この作業には、どのモデルが向いていますか。理由も1行で ・いま動いているモデルは何ですか ・その2つが違っていたら、作業を始めないでください。先にそう言ってください
長く見えますが、貼るのは一度だけです。 この5分で、あとから作り直しになる何時間かを防げます。
このページの文と、型ごとの文の違い
このページのものは会話の最初に1回貼るもの。 型ごとのものはCLAUDE.md に書き足すためのものです。
貼る前に、これだけ知っておいてください
これを貼れば、説明書は書かせられますし、 引き継ぎに必要なものも挙げさせられます。必要な環境も、作る前に洗い出せます。
それでも解けなかったことが、3つあります。
・書かせた説明書が、正しいかどうか分からない
・会社が「使っていい」と言うかどうか
・私がいなくなった後、誰かが本当に直せるか
どれも「作れるかどうか」ではなく「それが機能するかどうか」の話でした。指示の出し方では届きません。
このプロンプトは、これから伸びます
私が新しく詰まるたびに、1行ずつ足していきます。つまり、いま完成しているものではありません。更新したときは、何を足したのか、どの失敗から来たのかを下に残します。
なぜ、この項目が入っているのか
思いつきで並べたものではありません。1行ずつ、実際に踏んだ失敗があります。15項目それぞれの理由と、14回ぶんの更新履歴(何を足して、どの失敗から来たか)。
使うときの注意
- ・全部を毎回使わなくて構いません。自分ひとりで使う小さなものなら、 「■ 作業中は、これを守ってください」と「■ ずっと守ってほしい態度」だけで足ります
- ・会社で使うものを作るなら、「■ 私に質問してください」と 「■ 答えを聞いたら、次を挙げてください」は飛ばさないでください。ここを飛ばすと、後から作り直しになります
- ・Claude Code以外のAIでも、そのまま使えます
考えていること
このプロンプトと、14の型それぞれの文を1枚にまとめたもの(作業を始める前に開くチェックリスト)を用意しようかと思っています。 いまはページが分かれているので、使うときに行ったり来たりするからです。
まだ作っていません。欲しい人がいなければ作りません。いるようなら作ります。
Threadsで「欲しい」と言う(返信でも、いいねでも構いません)