04
抜け漏れ
ほとんど集まっているので、完成したように見える。
実際に起きたこと4件
- 比較サイト
知っている商品が、1つだけ抜けていた
商品の情報を自動で集めて一覧にする作業での話です。一覧はほぼ埋まっていました。
ただ、自分が知っている商品が1つ入っていない。9割方うまくいっていたので、指摘されるまで気づきませんでした。
自分が詳しい分野だったから気づけました。知らない分野だったら、そのまま「完成」として扱っていたはずです。
- 比較サイト
集めたつもりが、半分も拾えていなかった
レビューを自動で集めていました。集まった数だけ見ていると、うまくいっているように見えます。
でも実際には、まだ半分も拾えていませんでした。取れているものだけを眺めていると、取れていないものの存在に気づけません。
- 比較サイト
「だいたい集まった」と「網羅した」は違う
「今売られているものは全部載せてほしい」と言われて、初めてこの差に気づきました。
だいたい集まった状態から、抜けをゼロにするまでの距離は、想像よりずっと長い。そして抜けは、抜けている側からは見えません。
- データ収集
メニューの文字を本文と間違えて、0件になった
ページの中から必要な部分だけを取り出す処理で、ページ上部のメニューの文字を、本文の始まりだと誤って判断していました。
結果、対象が全部0件になりました。これは0件だったので気づけました。もし中途半端に半分だけ取れていたら、気づけなかったと思います。
なぜ気づけないのか
9割が正しく集まっていると、残りの1割に目が行きません。しかも「何が抜けているか」は、抜けている側からは絶対に分かりません。
なぜ起きるのか
集める元のページの作りが、全部同じとは限らないからです。1つでも違う形のページがあると、そこだけ静かに落ちます。
この型を防ぐには
やることは3つです。渡す相手が、それぞれ違います。
① 覚えておくこと
自動で集めたら、自分が確実に知っている10件が入っているかを確認する。全体の正しさは測れないが、抜けは測れる。
② AIに渡すこと — 作業を頼むときに、これも一緒に貼る
集めた結果について、次を報告してください。 1. 集めようとした総数と、実際に取れた数、その差 2. 取れなかったものの一覧と、取れなかった理由の内訳 3. 途中でエラーになったが、処理を続けた箇所があればその一覧 これから私が知っている項目をいくつか挙げるので、それが結果に入っているかを1件ずつ確認してください。
最後の1文が効きます。全体の正しさは確かめようがありませんが、自分が知っている数件が入っているかは確かめられます。
③ 自分で確かめること — いま動いているものが、この型になっていないか
自動で作った一覧を開いて、自分が知っている項目を5つ探してみてください。