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AIっぽさが信頼を下げる
機能は完璧。落ちているのは、信頼だけ。
実際に起きたこと6件
- 比較サイト
絵文字を見て「いかにもAI」と言われた
作ったサイトを人に見てもらったときの話です。動作の不具合はゼロでした。
言われたのは「アイコンで絵文字を使っているのが、いかにもAIが作った感じ」。機能ではなく見た目の話です。
ただ、読む人が中身を信じるかどうかは、ここで決まります。このサイトで絵文字を使っていないのは、この件があったからです。
- 比較サイト
業界の言葉が、そのまま画面に出ていた
「入数って何? 多くの人が意味わからんと思う」と指摘されました。
その業界では当たり前の言葉です。書いた側には意味が通じているので、違和感なく通過していました。
- 比較サイト
メニューを作ったのに、誰も押さなかった
右上にメニューを付けました。作った側からすれば、何のボタンか自明です。
でも初めて来た人には、そこに何があるのか分かりません。「初見の人はこれが何か分からんから、クリックしてくれへん」と言われました。
- 社内ツール
最初の要件に「入ったばかりの人でも分かること」を入れた
社内で使うツールを作るとき、機能の話より先にこれを決めました。
設定画面の言葉が分からなければ、どれだけ高機能でも使われません。ここは機能追加では取り返せない部分です。
- 精算アプリ
エラーが英語で出て、そこで止まった
友人にも使ってもらうアプリを作ったときの話です。何か問題が起きたとき、メッセージが英語のまま出ていました。
使う人にとっては、それだけで先に進めない壁になります。英語かどうかは、動作の正しさとは何の関係もありません。
- 資料作成
正確なのに、伝わらない言葉があった
発表用の資料を作っていたときの話です。ある一語が、意味としては正確なのに、読む人には通じませんでした。
「この言葉がいまいち分からん。違う表現を検討して」と自分で指摘しています。正しさと分かりやすさは、別のものです。
なぜ気づけないのか
動作としては何も間違っていないからです。テストにも通ります。でも読む人は「これはAIが作ったな」と一瞬で見抜き、その時点で中身も疑い始めます。
なぜ起きるのか
AIは、社内用語も業界用語も、そのまま画面に出します。書いた本人には意味が通じるので、違和感なく通過してしまいます。
この型を防ぐには
やることは3つです。渡す相手が、それぞれ違います。
① 覚えておくこと
読む人の語彙に合わせるのは、人間の仕事。AIは「正しい言葉」を出すが、「通じる言葉」は出さない。
② AIに渡すこと — 作業を頼むときに、これも一緒に貼る
この画面(または文章)を、その業務を知らない人の目で見てください。 1. 業界用語・社内用語・略語で、説明なしに使われているものを全部挙げる 2. 初めて見た人が「これは何のボタンか」分からない箇所を挙げる 3. 英語のまま出ているメッセージがあれば挙げる 4. AIが作ったと分かってしまう見た目の特徴があれば挙げる そのうえで、入ったばかりの人でも意味が分かる言い換えを提案してください。
「4」を入れると、絵文字の多用や、不自然に整いすぎた見出しなどを指摘してくれます。
③ 自分で確かめること — いま動いているものが、この型になっていないか
作った画面を、その業務を知らない人に1分だけ見せて、分からない言葉を挙げてもらってください。