AI係長AI係長yuuの引き継ぎ書AIでうまくいった話は、ここにはありません。

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言葉が通じないまま、進む

聞き返さなかったのは、分かったからではない。

実際に起きたこと4件

  • 全般

    「専門用語をやめてほしい」と言うまで、止まらなかった

    ある日、作業に入る前に、こちらから切り出しました。「まず前提として専門用語をやめてほしい。私が理解できてない」

    その日の話の入り口で言っています。 つまり、前の日までの分からなさが積み上がって、そこで限界が来たということです。

    自分の作業記録を検索したら、同じ趣旨のことを1ヶ月で30回言っていました。「これどういう意味?」「わからん」「わかりやすく」。

    30回言ったということは、言わなかった回がその何倍かあるということです。毎回言うのは疲れるので、途中から言わなくなります。

  • 設定作業

    「左メニューの『サイトマップ』をクリック」で止まっていた

    ある管理画面での設定を説明したときの話です。「左メニューの『サイトマップ』をクリック」と書いたら、「これがわからん」と返ってきました。

    説明する側は、その画面を知っている前提で書いています。私はその画面を開いたことがありません。「左メニュー」がどこを指すのかが、そもそも分かりません。

    操作の説明では、ボタンの名前より先に「どの画面の、どのあたりにあるか」が要ります。

  • 調べもの

    説明が長くなるほど、確認が減っていった

    作業が込み入ってくると、返ってくる説明が長くなります。長い説明の中には、知らない言葉がいくつも混ざります。

    そこで毎回止めて聞き返すと、話が進みません。だんだん「たぶんこういうことだろう」で流すようになりました。

    分からないと言わなくなったのは、分かるようになったからではありません。 聞き返す手間のほうが大きくなったからです。

    この型が厄介なのはここです。進むほど確認が減り、確認が減るほど分からない部分が積み上がります。

  • サイト作り

    自分で作った3つの見出しが、区別できなかった

    ページの中に「次からどうするか」「そのまま貼れる」「手元で確かめる」という3つの見出しを並べていました。

    読み返して「このあたりが似ていてややこしい。初心者には区別できない」と気づきました。

    書いた側には、3つの違いがはっきり見えています。 違うから分けたのです。でも初めて読む人には、似た日本語が3つ並んでいるようにしか見えません。

    難しい言葉を使っていなくても、この型は起きます。分けた理由が書いていなければ、分かれていないのと同じです。

見つけにくい理由

黙っていることが、伝わった証拠として扱われるからです。分からないと言えるのは「分からない」と気づけたときだけで、「たぶんこういうことだろう」で流せてしまう場合は、質問すら出ません。そして質問が出ないので、説明した側は伝わったと判断して次に進みます。この型は、詰まった瞬間ではなく、ずっと後で効いてきます。分からないまま進んだ部分は、後で自分が直せない部分になります。

そもそもの原因

説明する側は、その言葉を知っています。知っている言葉は、難しく感じません。だから「ここは補足が要る」という感覚が生まれません。しかも相手の語彙は、聞かないかぎり分かりません。確かめる仕組みを入れないと、情報がこちらに返ってこない構造になっています。

自分で再現してみる

読んで納得するより、1回自分で起こしてみるほうが早いです。これは、こちらが実際にやった手順です。

専門用語が5つ以上必要になる設定作業を説明させる。用語の言い換えを求めない。 初出の語にかっこ書きの補足が付くか、こちらが「はい」とだけ返したときに理解を確かめてくるかを見る。

この型を防ぐには

やることは3つです。渡す相手が、それぞれ違います。

① 覚えておくこと

相手が聞き返さないのは、分かった証拠にならない。言葉を出した側から「これ通じてますか」と確かめる。

② CLAUDE.md に書き足すこと

いつ貼るか

Claude Code の会話に貼る。ファイルは自分で開かなくて構いません

貼るとAIが CLAUDE.md を書き換えます。1回書けば、次の会話からも効きます。

そのまま貼れる文(AIが CLAUDE.md に書き足します)
次の決まりを、いま作業しているフォルダの CLAUDE.md に書き足してください。
ファイルが無ければ作ってください。

説明のしかたは、いつも次を守ってください。

・専門用語を使うときは、**初めて出てくるところで、かっこ書きの言い換えを1行**付けてください
・画面を操作する説明では、ボタンの名前より先に
 **「どの画面の、どのあたりにあるか」**から書いてください
・区切りごとに、その回に出した用語を3つまで挙げて、
 **私がそれを説明できるかどうか確認してください**
・私が「はい」「なるほど」としか返していないときは、伝わっていないかもしれません。
 **私の沈黙を、伝わった証拠にしないでください**

私が理解できていない状態で先に進むより、止まって聞き返してもらうほうが助かります。

守ってほしいこと
・文はそのまま書いてください。言い換えないでください
・すでにある決まりは消さないでください
・似た決まりが既にあれば、書く前に教えてください
・書いたあと、CLAUDE.md 全体をそのまま表示してください

この貼り方が動くか、数えました

上の文をそのまま4種類のAIに3回ずつ渡して、 できあがったファイルを機械で読みました(2026-08-16)。

① 正しいファイルに書いた    12回中 12回

② 前からあった決まりが残った  12回中 12回

③ 文がそのまま入った      12回中 12回

④ 書いたあと、中身を見せた   12回中 11回

落ちた1回は、書けてはいました。「完了しました」とだけ返して、ファイルを見せませんでした(Haiku 4.5)。これがこのサイトの型⑦です。見せてこないときは、「CLAUDE.md を全部見せて」ともう一度言ってください。

Haiku 4.5・Sonnet 5・Opus 5・Fable 5/ 書き方は少し変わります(2文が1行にまとまる回がありました)。 文そのものは12回とも変わっていません。

どのフォルダで作業しても守ってほしいときは、貼る前に、1行目の「いま作業しているフォルダの」を ~/.claude/ に書き換えてください。その場合、作業フォルダの外に書くので、Claude Code が許可を聞いてきます(聞かれたら「はい」を選びます)。※ 書き換えたほうの形は、まだ数えていません。上の12回は、書き換えない状態のものです。

効くのは3番目です。「分かりましたか」と聞くだけでは意味がありません。分かっていなくても「はい」と答えられるからです。説明させると、分かっていない場所がその場で出ます。

長くなってきたら

型は14個ありますが、まず入れるのは自分が実際に踏んだ型だけで足ります。それでも増えてきたら、.claude/rules/ に置いて「どのファイルを触ったときに読むか」を指定すると、ふだんの分量が減ります。

※ @ で別のファイルに分けても、読み込まれる量は減りません(公式の説明)。分けるのは、自分が直しやすくするためです。

→ 置き場所・ファイル名・分け方

③ 自分で確かめること — いま動いているものが、この型になっていないか

いまAIに作ってもらっているものを1つ選んで、中身を自分の言葉で、誰かに説明してみてください。 詰まったところが、分かっていないところです。

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